【ORAS全国ダブル】シーズン10ダブル 15位(PT:大楽勝脱出エルフゲンガー)
Pokemon | move1 | move2 | move3 | move4 | ability | item |
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ゲンガー | シャドーボール | ヘドロ爆弾 | 鬼火 | 守る | 浮遊→影ふみ | ゲンガナイト |
エルフーン | アンコール | 嘘泣き | 追い風 | 日本晴れ | いたずら心 | 脱出ボタン |
霊獣ランドロス | 岩雪崩 | 地震 | 馬鹿力 | 大爆発 | 威嚇 | 拘り鉢巻 |
ヒードラン | 熱風 | オーバーヒート | 大地の力 | 守る | 貰い火 | 木炭 |
化身ボルトロス | 10万ボルト | めざめるパワー氷 | 草結び | 守る | いたずら心 | 命の珠 |
スイクン | 熱湯 | 凍える風 | 瞑想 | 眠る | プレッシャー | カゴの実 |
135-×-101-222-115-200 159-×-114-97-95-184
165-216-110-×-100-143 167-×-126-200-126-129
155-×-90-177-100-179 206-×-165-110-135-124
戦績:シーズン10ダブルレート 90勝46敗 2001Pt 最終15位
個体解説
ゲンガー135-×-81-182-95-178135-×-101-222-115-200
シャドーボール:一致遂行技、基本的にゲンガーで採用しない理由はない技だが、このパーティにおいては特にそれが顕著
ヘドロ爆弾:一致遂行技その2、ニンフィアやサーナイトよりもサザンドラを大きく意識、嘘泣きヘドロ爆弾の存在で立ち回りに大きく幅が生まれる
鬼火:序盤は金縛りで運用していたが、ガルーラが不意打ちを案外通してくることと、瞑想スイクンとのシナジーを優先
守る:場に立てるために必須
エルフーン159-×-114-97-95-184
脱出ボタン:エルフゲンガーのロック展開による圧力から、猫だましを打たれない先制追い風との相性が素晴らしい
HB A177メガガルーラ親子愛恩返し耐え(90-106+43-52)=同条件の冷凍パンチ耐え
HD C156ルンパッパの冷凍ビーム耐え(112-134)
S 最速
アンコール:守るをけん制し、終盤にハメたりS操作技を固定していく。ランドロスの大爆発とシナジー
嘘泣き:こちらも終盤に強い。初手から強引にクレセリアを落としに行ったりもできる
追い風:採用理由。これもなんやかんや終盤にも強い(それしか言ってない)
日本晴れ:対雨パーティへのピンメタ、こちらも猫だましへのけん制が光る。この指とまれなどを貫通してヒードランの熱風の火力底上げなども可能
HBをこのラインにすることで、対ガルーラで追い風を張る時の生存確率が引きあがる。捨て身タックルは確定で耐えることができないが、後述の通り、そのケースはヒードランが反動ダメージを負ったガルーラを縛り返してくれる。最速にしているのは化身ボルトロス、無補正ファイアローに先制するため
ランドロス165-216-110-×-100-143
拘り鉢巻:影ふみかつ追い風下での攻撃には最高のアイテム
A 鉢巻大爆発で181-121メガガルーラに188-222ダメージ
186-134化身ボルトロスに170-200ダメージ
S 準速
岩雪崩:遂行技、拘って打つのにはあまり強くないが範囲としては必要
地震:横との兼ね合いで打ちにくいが、フィニッシャーになれるシーンを狙う
馬鹿力:キリキザン、ガルーラ単体をにらむ技。鉢巻だと等倍でも大きく削ってくれる
大爆発:基本はこれを打つ。追い風一ターン目に1-2交換が成立すればほぼ負けない
ヒードラン167-×-126-200-126-129
木炭:命の珠をボルトロスに譲るために所持。基本炎技しか打たないので相性はよく、不意打ちなどで縛られにくくもなる
C 木炭オーバーヒートで175-101霊獣ランドロスに174-205ダメージ
181-121メガガルーラに145-172ダメージ(嘘泣き、晴れ、エルフーンへの捨身タックルの反動ダメージ込みで確定)
167-170ギルガルドに206-246ダメージ(穏やかギルガルドでも167-214までは確定)
木炭熱風で157-115メガクチートに168-200ダメージ
S 準速(追い風下で最速スカーフランドロス(235)抜き)
熱風:遂行技、範囲外であろうとも良い削りが入る
オーバーヒート:遂行技でありながら嘘泣き日本晴れの補正を受けることで役割破壊も行える
大地の力:ほぼミラー対策の技。シュカ持ちに対しても嘘泣き集中すれば貫通できる
守る:追い風の再起動などに合わせたい
ボルトロス155-×-90-177-100-179
命の珠:広範囲に等倍以上で殴れるため好相性、ガルーラを高乱数2発にまとめてくれるのがありがたい
C命の珠10万ボルトで181-121メガガルーラに90-106ダメージ(嘘泣き込みで最低ダメージ以外確定)
S 最速
10万ボルト:一致遂行技
草結び:霊獣ボルトロスの場合では悪の波動、サイコキネシスなども強力だったが、Sを生かせる化身ボルトロスではテラキオンを睨める草結びがやはりマッチ
守る:追い風の再起動などに合わせたい
スイクン206-×-165-110-135-124
カゴの実:眠るとのシナジー
HB A177メガガルーラ-2(火傷)親子愛捨身タックル三回耐え(37-45+18-22)
A216メガボーマンダの+1捨身タックル耐え(176-204)
A194キリキザンのアイテムドロップ補正なし命の珠叩き落とすを三回耐え(56-68)
HD C177化身ボルトロスの命の珠10万ボルト耐え(174-205)
S 準速キリキザン(122)+2
凍える風一回で最速化身ボルトロス(179)抜き
熱湯:一致遂行技。詰め筋となった際に追加効果が強い
凍える風:S操作+氷打点
瞑想:選出するケースはこれで要塞化を狙う
眠る:唯一の回復ソース。状態異常に耐性がつくのが非常に大きく、PPを枯らすことでキリキザンなども完封してくれる
受けができない構築なので、展開を止められそうにない相手に対してこのポケモンを立てる展開での勝ち筋を狙う。ロックと積み自体は相性がいいが、基本的には追い風ギミックとはかみ合っていないので、選出は慎重に
構築解説
直近の大会等の結果から、メガガルーラメガサーナイトがメガシンカでは環境の中心にいると判断。加えてこの2体を軸に置いたケースは様々な要素を組み込みやすく、スタンダードなパーティに組み立てられやすいため、単体で有利に動け、かつスタンダードなパーティに強いメガゲンガーをセット。次いでサーナイト+モロバレル、ガルーラ+S操作のような相手に安定するためにエルフーンを採用。ここからエルフゲンガーの並びを軸にしたパーティを使用することに。
…
まずはテンプレート的なエルフゲンガー+エルフテラキ構築を試したが、いくつか欠点が見られた。
対ギルガルド、対ボルトロスランドロスに対して非常に動きを制約され、それがエルフーンゲンガー選出にもそれなりに刺さっているという点が苦しい。拘りスカーフを持ちSを調整したテラキオンの起用で、ボルトロスランドロスの並びに対してはある程度の解決はみられるが、トリプルバトルと違い、+4叩き雪崩自体がメガガルーラのような高耐久ポケモンには耐えられてしまうので、コンボの成立の難しさ、技や選出の固定化も加味して、使う側に回るとイマイチに感じた。
2金縛りアンコールによる展開が環境にあっていない
理由としては、まず第一にモロバレルの増加によって金縛りを吸われてしまうケースが増えた。次にモロバレルやトリックルーム役のメンタルハーブの所持率が上がったことから、こちら視点ではロック展開に持ち込めるというところから、逆にはめられる展開が起こりがちになったこと、最後に全体技を中心にしダメージレースで優位をとってくるパーティが中心になってきたことがあげられる。
3リザードンが天候対策としては不十分
そもそもメガリザードンY自体が天候パーティに強くはないと思うが、エルフーンテラキオンなどを採用しているこのパーティにおいては、砂パ、雨パに対してこちらは天候を取られて一度殴られるだけでダウンするのにこちらからは有効打を持ちにくいシーンが多く、特に不十分に感じた。メガゲンガー構築では軸自体は天候パーティに押されがちだが、影ふみと合わせてそれを解消するほうが、スマートだと考えた。
次に下記の並びを使用した。
…
前述の3の解消にエルフーンが日本晴れを所持。それにともなってシナジーをとるべくヒードランを採用。2の解消に一気に火力で押し切る選出パターンに、追い風リザドラン(以前並びを使用して不満に感じた対雨パーティを日本晴れ、対ヒードランを嘘泣きめざ地面集中でエルフーンがカバー)を用意。1に関しては高速格闘枠として採用して叩きの並びはブラフとした。ロック展開の筋が薄くなったこと、晴れへのアンチシナジーからマリルリを解雇。
火力の高いコマで固めて、エルフーンの追い風から高火力技で押していく軸がかなり強力だった。エルフーンが影ふみアンコールをチラつかせることで、安易の相手のS操作技を許さないため、一方的に押し切りやすいためである。そのためエルフゲンガーでロックをかけていくよりも、交代を縛って高火力技で押し切る方針に転換。
上記6体からの改善としてまずはリザードンを解雇。リザドランの並びを即座に用意できる筋が強力と思ったものの、ゲンガーとの選出の兼ね合いが難しく、影ふみを軸にするなら薄い対水への打点を用意したほうがよい、対天候はエルフーンに一任しても問題ない(むしろそちらのほうが警戒されずに優秀にも思える)との判断も手伝った。ブラフで採用していたテラキオンの枠も同時に変更(役割対象がキリキザンガルーラリザードンとあげられるが、それぞれ、襷の所持のケースを考えて他で対策したい、ゲンガーの鬼火でカバー、ランドロスヒードランで優位をとるプラスリザードンの枠に電気タイプを採用でクリア)。補完をとりつつの広範囲アタッカーとして命の珠ボルトロス。そして対キリキザンや手薄な対トリックルーム、枠が作れればぜひとも組み込みたい積みポケモンに、瞑想スイクンを起用。以下の6体になった。
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ここまでで並びとしてはかなり完成したものを感じたが、エルフーンの追い風を軸に置いた際に、問題となる点としてエルフーンが場で腐ってしまう点が目立った。嘘泣き+集中で圧力をかけられるが、横におけるポケモンがゲンガーでは単体しか殴れず不意打ちなども怖い、また追い風のターンに挑発を受けてしまうと、その嘘泣き+単体攻撃の動きすら安定せず非常に困った。が、交換を挟むことでは追い風との相性の悪さ、交代先を読まれる危険(特にエルフーンが挑発などで腐ったケース)が大きな問題であった。そこで登場するのが脱出ボタンである。使用率が低いアイテムで、滅びの歌を軸としたさいに交代先のクッション役に所持させるのがメジャーだが、エルフーンに所持させることで先制追い風から脱出をし、メガゲンガー+高火力で暴れる流れをシームレスに、後続に被弾をさせずに成立させられる点が非常に強力。さらに相手を大きく消費させた終盤に繰り出した際に嘘泣き集中、アンコール、追い風と詰め筋となることまでできる。両守るからアンコールを放つ通常の(?)エルフゲンガーの動き方から猫だましをけん制できるため、このエルフゲンガーの並びにガッチリとハマるアイテムだと感じた。また対ボルトロスランドロスの初手に対して非常に強くなることができる。(ほぼすべての動き方に対して追い風下で縛り返すことができる)
なおレーティングでは優れた特性と超火力を買って霊獣ボルトロスで3/4ほどはプレイしたが、スイクンの選出率が低いこともあり、後発ガブリアスやテラキオン(特に襷持ち)に苦戦しがちだったため、残り1/4ほどは泣く泣く化身ボルトロスとした。
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要点を整理すると、相手のS操作をけん制しながら、影ふみプラス追い風下での高火力で制圧していくパーティ。場で腐りやすいエルフーンが脱出追い風をすることで、追い風下3ターンをフルに駆使することができ、ひたすら高火力で押し切る展開に安定して持ち込める。初手からパターンで動くことができ、数ターンで大勢が決まることが多々あったため、従来のじわじわとアドバンテージを取るエルフゲンガー構築との違いを強調する意味合いも込めて大楽勝と構築名に付けた。実際、対戦中に考えることが少ないのでとても楽。