【VGC2016】PJCS2016ネット予選3位・ライブ大会 予選2位(PT:グラードン+カイオーガ)
ⅰ シーズン14スペシャルレート1946 9位 勝率7割前後
ⅱ PJCS2016インターネット予選 レート1811 3位 27勝5敗
ⅲ PJCS2016ライブ大会(日本代表決定戦)予選Hグループ2位 1勝1敗
6月26日(日)開催のPJCS2016ライブ大会に参加してきました。
パーティの完成度と5月開催のインターネット予選の結果から、実はかなりの自信がありましたが、グループ予選で負けてしまい、残念ながら全国大会ベスト32の結果に終わってしまいました。
WCS2016Day1からの出場権(自費参加)は獲得しているものの、参加しないつもりなので、VGC2016ルールのレーティング、ジャパンカップ、代表決定戦で使用した3つのグラードン+カイオーガパーティについて以下に書きます。
(解説)
ガルーラ+特殊グラードンでの上からの制圧を基本形に、後発カイオーガ、もしくはゼルネアスをエースとしたパーティが強いルールと感じ、扱いやすかったカイオーガの方でパーティを考えました。「ふんか」と「しおふき」という2つの強力な全体技を通すことを中心にゲームを進めていきます。
ⅰ シーズン14スペシャルレート1946 9位 勝率7割前後(2~3月に使用)
Pokemon | move1 | move2 | move3 | move4 | ability | item |
---|---|---|---|---|---|---|
グラードン | ふんか | だいちのちから | でんじは | まもる | おわりのだいち | べにいろのたま |
カイオーガ | しおふき | ねっとう | れいとうビーム | まもる | はじまりのうみ | あいいろのたま |
ガルーラ | すてみタックル | けたぐり | ねこだまし | まもる | せいしんりょく | ガルーラナイト |
ボーマンダ | ハイパーボイス | すてみタックル | おいかぜ | まもる | いかく | ボーマンダナイト |
モロバレル | くさむすび | キノコのほうし | いかりのこな | まもる | さいせいりょく | バコウのみ |
化身ボルトロス | 10まんボルト | でんじは | いばる | なりきり | いたずらごころ |
オボンのみ |
1ターン目からマウントを取って火力を押し付ける、ミラーに一方的に負けないようグラードン+カイオーガを最速に設定。受けに回ることは悪手に陥りがちなルールなので、サイクルを極力避けて場に出ているポケモンが仕事を失わないことを意識して作成。
ふんか/だいちのちから/でんじは/まもる
175-*-180-202-111-156
・ミラーで有利なため、先発でガルーラと組み合わせることで「ねこだまし」「ふんか」を基本の動きにしたいために特殊型
・特殊型採用のさいネックであるゼルネアスの「ジオコントロール」に対応するために「でんじは」を所持。対レックウザ、ボーマンダにも後発カイオーガで縛る展開に持ち込める強い技
しおふき/ねっとう/れいとうビーム/まもる
175-*-140-203-180-156
202メガレックウザのハチマキ(×1.5)「ガリョウテンセイ」耐え(147-174ダメージ)
・最速でかつBに大きく数値を割いたカイオーガ。これでもグラードンと変わらないCを保つことができ、グラードンに比べて一致技である「ねっとう」で押す展開も強いため、動きやすい耐久配分が正解
・命中率、ミラーなどでの追加効果、「ワイドガード」等を考慮して「ねっとう」>「こんげんのはどう」
メガガルーラ せいしんりょく
191-163-124-*-121-167
177メガガルーラのおやこあい「けたぐり」ほぼ耐え(108-128 54-64ダメージ)
・相手のS操作を凌ぐ、味方のS操作に合わせて打つ「まもる」を採用し、他を単体で火力の出せる技で固めたガルーラ
・このルールは相手の攻撃に対しての綺麗な受け先を用意することがとても難しいこと、結局ガルーラが単体で見れば多くの伝説ポケモンに対しても優位に動けることから、盤面をキープする「まもる」がとても活躍する
メガボーマンダ いかく
170-166-150-172-99-189
・基本選出のガルーラでは不利なイベルタルやレックウザに対して、モロバレルなどと絡めることで闘いやすいため、2つ目のメガシンカだが採用
・「おいかぜ」はモロバレルでの展開と相性の良い「みがわり」と選択
モロバレル@バコウのみ さいせいりょく
くさむすび/キノコのほうし/いかりのこな/まもる
221-*-110-105-124-31
177メガガルーラのおやこあい「すてみタックル」耐え(109-129 54-64ダメージ)
202メガレックウザのいのちのたま(×1.3)「ガリョウテンセイ」バコウのみ発動で耐え(187-220ダメージ)
・グラードン+カイオーガは基本的に自分の有利な天候で盤面を取れるが、ミラーに関しては常にうまく展開できるとは限らないため、晴れ天候のグラードン以外に確実な仕事が期待できるモロバレルが良い相性
・そのためグラードン以外にワンキルされることを避けたいので、採用率が高く味方にも一貫している強力な飛行打点に対しての持ち物「バコウのみ」
・特性「ほうし」は「キノコのほうし」と相性が悪く不必要な状態異常を引くこと、また特性「さいせいりょく」で確実に詰めに出来る展開もあるため不採用
化身ボルトロス@オボンのみ
10まんボルト/でんじは/いばる/なりきり
185-*-92-145-100-179
・不利でも交代せずに無理やり役割を持てる「いばる」を採用
・「なりきり」は初見殺しのイメージが強い技だが、先にこちらが残数で不利がついても既に場に出ているゲンシカイキポケモンを交代させずに天候を取り返しに行く動きが強い
ⅱ PJCS2016インターネット予選 レート1811 3位 27勝5敗(4~5月に使用)
「でんじは」でのゼルネアスへの対処が厳しい相手や、最メジャーなグラードン+ゼルネアスに対しての勝率の安定を目指したい、S操作のパターンを増やすために「トリックルーム」ドータクンを採用して、上記のパーティをベースに作成。
ふんか/だいちのちから/めざめるパワーこおり/まもる
175-*-180-202-111-156(31-*-30-31-31-31)
・ミラーで有利なため、先発でガルーラと組み合わせることで「ねこだまし」「ふんか」を基本の動きにしたいために特殊型
・ゼルネアスに対してドータクンがS操作と高打点で対応できるため、ボーマンダをほぼ一撃で倒せる「めざめるパワーこおり」を採用。ドータクンとカイオーガが並ぶメインの勝ち筋までに無理やり残数で優位を取りに行く展開(強い雨下での繰り出しグラードンに邪魔をされない)を選択できることが強み
しおふき/ねっとう/れいとうビーム/まもる
207-*-133-231-180-105(31-*-31-31-31-20)
A202メガレックウザのハチマキ(×1.5)「ガリョウテンセイ」ほぼ耐え(178-210ダメージ)
・ドータクンの採用に合わせてSを落としてトリックルーム下でのエースに
・S個体値を少し低いものにすることでS関係をはっきりさせやすい
・命中率、ミラーなどでの追加効果、「ワイドガード」等を考慮して「ねっとう」>「こんげんのはどう」
メガガルーラ せいしんりょく
191-163-124-*-121-167
177メガガルーラのおやこあい「けたぐり」ほぼ耐え(108-128 54-64ダメージ)
・相手のS操作を凌ぐ、味方のS操作に合わせて打つ「まもる」を採用し、他を単体で火力の出せる技で固めたガルーラ
・このルールは相手の攻撃に対しての綺麗な受け先を用意することがとても難しいこと、結局ガルーラが単体で見れば多くの伝説ポケモンに対しても優位に動けることから、盤面をキープする「まもる」がとても活躍する
メガボーマンダ いかく
170-166-150-172-99-189
・基本選出のガルーラでは不利なイベルタルに対して、サンダーと絡めることで闘いやすいため、2つ目のメガシンカだが採用
ドータクン@ラムのみ ふゆう
ジャイロボール/スキルスワップ/しんぴのまもり/トリックルーム
174-109-137-*-184-34(31-31-31-*-31-0)
・対ゼルネアスや催眠パーティへ対する要
・伝説ポケモンの高火力や、Cの上昇したゼルネアス+何かのような集中攻撃にも切り返せるようDに特化した配分に
サンダー@オボンのみ せいでんき
10まんボルト/めざめるパワーみず/でんじは/おいかぜ
191-*-105-150-112-167(31-0-30-30-31-31の場合)
・化身ボルトロスに比べて「おいかぜ」と特性「せいでんき」でのS操作が可能で、また「ファストガード」にも妨害されない「でんじは」が打てる
・対カイオーガ+レックウザへの主軸となるポケモンだが、イベルタル+グラードン系統にも選出を迷いたくないため「めざめるパワーみず」で打点を失わないように
ⅲ PJCS2016ライブ大会(日本代表決定戦)予選Hグループ2位 1勝1敗(6月に使用)
インターネット予選では全部で5敗したが、そのうちドータクンの採用で対策していたゼルネアスをエースとしたパーティに2敗した点が気になり、特に強力に感じた「このゆびとまれ」をパーティに2枚採用するゼルネアスへの対策として、持ち物「レッドカード」のギミックを盛り込むことに。
またライブ大会の書類の通達のさいに、ベスト8以上の対戦では2本先取のマッチ戦が採用されることが発表されたため、ここでドーブルの採用を決める。もともとネット予選後にパーティの改善案を試す中で採用を考えていたが、特性「ムラっけ」による運要素の押しつけ、各種サポート技の使い分けによる行動の幅広さから、マッチ戦において有利に働くと考えたため。
ふんか/だいちのちから/めざめるパワーこおり/まもる
175-*-180-202-111-156(31-*-30-31-31-31)
・ミラーで有利なため、先発でガルーラと組み合わせることで「ねこだまし」「ふんか」を基本の動きにしたいために特殊型
・ゼルネアスに対してドータクンがS操作と高打点、そして持ち物「レッドカード」で対応できるため、ボーマンダをほぼ一撃で倒せる「めざめるパワーこおり」を採用。ドータクンとカイオーガが並ぶメインの勝ち筋までに無理やり残数で優位を取りに行く展開(強い雨下での繰り出しグラードンに邪魔をされない)を選択できることが強み
しおふき/ねっとう/れいとうビーム/まもる
207-*-133-231-180-105(31-*-31-31-31-20)
A202メガレックウザのハチマキ(×1.5)「ガリョウテンセイ」ほぼ耐え(178-210ダメージ)
・ドータクンの採用に合わせてSを落としてトリックルーム下でのエースに
・S個体値を少し低いものにすることでS関係をはっきりさせやすい
・命中率、ミラーなどでの追加効果、「ワイドガード」等を考慮して「ねっとう」>「こんげんのはどう」
メガガルーラ きもったま
191-163-124-*-121-167
177メガガルーラのおやこあい「けたぐり」ほぼ耐え(108-128 54-64ダメージ)
・相手のS操作を凌ぐ、味方のS操作に合わせて打つ「まもる」を採用し、他を単体で火力の出せる技で固めたガルーラ
・このルールは相手の攻撃に対しての綺麗な受け先を用意することがとても難しいこと、結局ガルーラが単体で見れば多くの伝説ポケモンに対しても優位に動けることから、盤面をキープする「まもる」がとても活躍する
・上位プレーヤーのみとの対戦に絞れば、特性「きもったま」の方が活躍すると考えこちらを採用
131-40-87-*-66-139
・主に後発で選出し「ねこだまし」から各種サポートを使い分ける
・「ダークホール」の命中率ダウン、トリックルーム下でのSの上昇などは裏目だが、有利な能力上昇を引いたときのアドバンテージがとても大きいため、特性「ムラっけ」での起用(裏目のパターンも「ダークホール」を打たなければ関係のないケースがほとんどのため、気にならない)
ドータクン@レッドカード ふゆう
ジャイロボール/スキルスワップ/しんぴのまもり/トリックルーム
174-109-137-*-184-34(31-31-31-*-31-0)
・対ゼルネアスや催眠パーティへ対する要
・伝説ポケモンの高火力や、Cの上昇したゼルネアス+何かのような集中攻撃にも切り返せるようDに特化した配分に
・持ち物「レッドカード」の所持によりゼルネアスをこの1体で完全にマークすることが出来る。そのため「ジオコントロール」からの制圧を狙う展開に対して強気(に見えるがこちらからはリスクの少ない選択)な行動が可能に
10まんボルト/でんじは/いばる/なりきり
185-*-92-145-100-179
・基本的にガルーラ/グラードン/カイオーガ/ドータクンorドーブルで選出が完成しているパーティだが、対イベルタル+グラードンでの初手ガルーラ+イベルタル、カイオーガ+レックウザでの初手スカーフカイオーガ+ガルーラが鬼門であったため、持ち物「ゴツゴツメット」+隣のガルーラでの「けたぐり」でガルーラの処理、先制「でんじは」での後続への繋ぎを意識して起用(ただし主にイベルタルを考えた動きなので、スカーフカイオーガに対してはこちらが不利な対面となる)
・不利でも交代せずに無理やり役割を持てる「いばる」を採用
・「なりきり」は初見殺しのイメージが強い技だが、先にこちらが残数で不利がついても既に場に出ているゲンシカイキポケモンを交代させずに天候を取り返しに行く動きが強い
以下はパーティ内容には関係ない文章です
ライブ大会戦績
予選グループH
1戦目:3人グループのため不戦勝
(ここでななかさんの予選抜けが決まる)
3戦目:もうだめださん(ゼルネアス+レックウザ)4-0で勝ち(途中で降参すると4-0扱いになるルールをお互いに知らなかったため実際は1-0)
上記のようにライブ大会では負けてしまいましたが、グラードン+カイオーガのパーティでは最強のものが作れたと感じています。
これらのパーティはパーティ案や個体、調整(主にインターネット予選が終わってからも付き合ってくれた方々)など多くの人に助けていただいて完成したものです。特に2~3月からずっと同じパーティを研究し続けてくれた仲間には感謝の気持ちでいっぱいです。そして不甲斐ない結果で本当にごめんなさい。申し訳ない気持ちと悔しい気持ちがとても大きいのですが、来年またあの舞台でリベンジすること、世界大会に進出されるプレーヤーが活躍されること。そしてもっと強いたくさんの斬新な発想やパーティ、プレイングが見れることを期待しています。