【XY全国ダブル】第20回京大カップ優勝(PT:ガルーラゲンガーWメガ)
Pokemon | move1 | move2 | move3 | move4 | ability | item |
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ゲンガー | シャドーボール | 鬼火 | 身代わり | 守る | 浮遊→影ふみ | ゲンガナイト |
ガルーラ | 恩返し | グロウパンチ | 不意打ち | 猫だまし | 肝っ玉→親子愛 | ガルーラナイト |
霊獣ランドロス | 岩雪崩 | 大地の力 | 馬鹿力 | とんぼ返り | 威嚇 | 拘りスカーフ |
マリルリ | アクアジェット | じゃれつく | 腹太鼓 | 守る | 力持ち | オボンの実 |
モロバレル | ギガドレイン | キノコの胞子 | 怒りの粉 | 守る | 再生力 | バコウの実 |
ヒードラン | 熱風 | 大地の力 | 身代わり | 守る | 貰い火 | 食べ残し |
※京大カップではヒードランが風船を持ち身代わり→ラスターカノン、ダブルレートシーズン6ではモロバレルがメンタルハーブを所持
戦績
第20回京大カップで予選5-2の2位通過、決勝トーナメント4-0で優勝
ダブルレートシーズン6で52勝14敗でレート1980(TN:Ice Dogで使用)→最終順位が16位でした
個体解説
135-*-100-222-116-200
このガルーラゲンガー2体の並びからのメガゲンガーはまず想定されないため、相手にとって不意打ちで交代をロックできるのが、この2メガ構築の強み。上記のギミックから身代わりを採用するために、配分はCSとした。立ち回る上では、とにかくこのポケモンを落とすリスクをいかに避け続けられるかが勝負になる
181-177-120-*-120-167
今回はベンチを温める最強メガ。選出は主に天候パーティや、ガルーラ+マリルリでの勝利を狙える相手に。猫騙しの後のグロウパンチは読まれにくく、猫+腹太鼓、猫+キノコの胞子の線を残しながら、相手の悠長な動きに対して、圧倒的な強さを発揮できる
167-209-111-119-100-140
H20A196B4C60S228意地っ張り
どちらのメガ選出でも面倒なリザードン、ヒードラン、テラキオン、バンギラスといった相手にそれなりに強そうな顔が出来るのが心強い。このパーティだと地震では確実に味方を巻き込むので大地の力を所持。威嚇+とんぼ返りが相手を逃がさない影ふみと素晴らしいシナジー
202-112-102-*-101-74
H212A252B12CD4S28意地っ張り
実質エース。安全に起動できるよう腹太鼓からの全抜きを意識して盤面を作っていくと、とんでもなく強い。このポケモンの真髄は腹太鼓をしなくても悪や竜の高速処理、先制水打点が強力なことにあり、相手を逃がさない影ふみと素晴らしいシナジー(二回目)
177-*-126-172-126-141
H84C172S252臆病
ある程度Cに配分した残飯ドラン。マリルリが攻撃的な詰め筋ならヒードランは防御的な詰め筋。耐性がやはり素晴らしく受けに回る構築で重いフェアリーやリザードンをシャットダウンしてくれる。相手を逃がさない影ふみと素晴らしいシナジー(三回目)
221-*-107-105-127-31
H252B132D124生意気 S個体値0
意地っ張りガルーラの捨身タックル耐えの残りD振り。ガルーラ選出のサポーターを強く意識して採用したものの、ゲンガーと一緒に場を整えていくために非常に役立った。サイクルカットから威嚇とんぼ返りを絡めて、再生力を何度も発動させることが出来、やすやすとダウンしない。キノコの胞子に対して、防塵ゴーグルや草タイプの受け出しから場で腐ることが普段でのストレスだが、相手を逃がさない影ふみと素晴らしいシナジー(四回目)
構築解説
ガルーラゲンガーの両メガ採用からスタートした構築。通常のこの2体の横の並びは、ゲンガーの凍える風の広い認知で流行し、ガルーラ霊獣ランドロスに強くかつ上から押し切る形を維持しやすいため、ガルーラ構築の基盤として、今の全国ダブルではトップメタといっても差支えのないものとなったが、それゆえにミラーマッチ等による不毛な読み合いが面倒なものとなった。そこでガルーラゲンガーの形を装いつつ(相手視点からの)ミラーマッチにもある程度の回答があり、相手の想定から大きく離れて一方的にゲームコントロールが出来る可能性を秘めた、メガゲンガーを使うことを決めた。
パーティポケモンは上記の通り、まずは軸となるゲンガーとガルーラが確定。非メガ型のガルーラを使う気にはなれなかったので、この時点で選出のパターンがメガガルーラ軸とメガゲンガー軸で、大きく二つに分かれたために、どちらにもマッチするポケモンを選んでいくことに。影ふみと好相性でぜひとも組み込みたい威嚇枠には、ガルーラの苦手なポケモンを上から叩けるスカーフ霊獣ランドロス、展開の遅そうな相手には猫騙し+腹太鼓で場を支配できる、もしくは相手の交換を封じての威嚇鬼火で火力を削いだ相手や、有利対面で安全に腹太鼓を決めての全抜きが狙えるマリルリ、ガルーラ軸での積み展開を補佐でき、初動の弱いゲンガー軸での盤面づくりに大きく役立つモロバレル、パーティに欠けている耐性を補完しながら、自身のパワーも高めなヒードラン……といった具合に試行錯誤しながら決まっていった。
立ち回りとギミックについての解説
例としてを中心に構築されたよく見るやつを想定
基本選出 or
ほぼ選出~1ターン目までの行動が決まっている。こちら側の初手は、一貫してゲンガー+霊獣ランドロス。見せ合いの段階で、こちらのメガガルーラ+ゲンガーの形に対して、一ターン目で一方的にアドバンテージをとらせないためにか、ガルーラ+αの形を呼び込みやすい。合計で200戦くらいはプレイしたが体感では8~9割がこの並びで展開してきた。(もしくは汎用性の高いボルトロス+ランドロスあたりでお茶を濁すか程度)
VS
一番メタを張った相手。よほど変な型でなければ、パターンで必ず勝てる。とりあえず動かすまでは有名なパメラさんのパーティをまず想定。
ガルーラ@ガルーラナイト 捨身タックルけたぐり猫だまし守る
ゲンガー@気合の襷 シャドーボール凍える風鬼火守る
1ターン目はゲンガーメガシンカ守る、ランドロス交代モロバレル。
相手視点で考えられる行動は①ランドロスに猫だまし・凍える風(スカーフ雪崩での怯みやゲンガーの同速ゲーを回避、次ターン以降両縛りの形に、おそらく最安定)②ゲンガーに肝っ玉猫だまし・ゲンガーにシャドーボールor凍える風(上記の行動を読まれて交代でアドバンテージをとろうとしたところを刈り取る、ゲンガーに守られてもディスアドにならないし、決まればほぼ勝ちなので選択肢としてはあり)の二つが有力。交代もあるものの、ガルーラが引くと相手のゲンガーが同速負けで何もできずに落ちる可能性が出てくるため、選びづらい選択。ゲンガーの交代はされても全く困らない。
メガゲンガーはSでゲンガーの上を取っているものの、気合の襷の所持率の高いゲンガーを一撃で倒すことは出来ないため、縛り関係は逆転しておりまずそこを解消する必要がある。しかし、やっかいなのが凍える風で、これを打たれることでS関係でも上を取られてしまい、次ターン以降逆に上から縛られるようになってしまう。そのためメガゲンガーが凍える風を被弾してはいけないのだが、前ターンは相手の②の選択を考慮すると、必ず守る必要があるためこのターンは守ることが出来ない。そこで登場するのが身代わりである。ここで重要な点だがC182ゲンガーのWダメージ凍える風では135-115メガゲンガーに25~30ダメージとなり身代わりを割ることは出来ない(可能性は低いがC200の控え目ゲンガーでも28~33ダメージで身代わりは残るため万が一身代わり人形を倒された場合、相手ゲンガーは気合の襷を所持していないことが分かる)。そのため擬似的に二連守るに近い形をとることで、ゲンガーとのS関係を保つだけでなく、次ターン以降相手ゲンガーに一撃で倒される恐れがなくなるために、縛り関係が逆転するのである。モロバレルの怒りの粉は深読みでシャドーボールを選択してくる相手や、1ターン目に②の行動を選択して肝っ玉状態で攻撃してくる相手、メガシンカ後でもゴーストに攻撃できる冷凍パンチや噛み砕くを所持したガルーラもケアすることが出来る。
3ターン目以降は、身代わりを張ったメガゲンガーでアドバンテージを重ねていけば、この対面では必ず優位が取れるはず。数が少ないとはいえ、不意打ちガルーラなどの要素は考慮し続ける必要はある。
VS
普通のパーティだと厄介な特性を持つボルトロスだが悪戯心でも負けん気でも同じ方法で対処していけるのがこのパーティの強みである。そのため負けん気ボルトロスを気にせずランドロスを繰り出して行けるので血眼になってドリームボールを確認しなくてもよいので楽。
1ターン目はゲンガーメガシンカ守る、ランドロス交代モロバレル。
悪戯心ならランドロスに猫だまし、ゲンガーに挑発が本筋。
負けん気の場合は、ゲンガーを猫だましで襷をつぶしつつ止めながら、ランドロス方向に一貫するはたきおとす、襷温存で守りたいゲンガー放置でランドロスに集中、もしくはゲンガー集中で落としに来ると、相手次第で行動が分かれるところ。
ただ、何をされても上記の行動をとることで、ゲンガーが機能停止するような事態は避けられるので問題ない。
負けん気相手なら、2ターン目以降はモロバレルがはたきおとす二回と猫だましを耐えてくれるので、対ガルーラゲンガーと同じく身代わりを残して、モロバレルから死に出しでランドロスを出すことで勝てる。ちなみにフリーフォールは怒りの粉は無視するが身代わりには攻撃が失敗するので、結局この型のゲンガーには攻撃することが出来ない。
悪戯心はやはり厄介。ガルーラ軸に負けるとしたら大抵がこいつに荒らされての展開。とりあえず身代わりを残し続けることで、電磁波挑発を回避して行動する必要があるが、耐久に振ってオボンを持った型だとシャドーボール、岩雪崩を計三回当てないと倒せないため、レーティングのシーズン6では、メンタルハーブをモロバレルに持たせることで、対処する手数を増やさせたり、挑発を無視してキノコのほうしを撒ける選択を増やしたりと考えたところ、勝率が大きく上がった。
VS
スカーフランドロスなら、複数回雪崩で怯まなければどうとでもなるし、威嚇と再生力でぐるぐる回して行動回数を稼げるので、苦戦をした記憶はない。チョッキランドロスは上から鬼火を刺せる上に、身代わりでも誤魔化せるが、ある程度行動するまで持ち物を断定できないのが悩みの種。
VS それ以外
上記に書いた通り、交代を封じた状態で相手の火力をランドロスで削ぎ、身代わりメガゲンガーをモロバレルで通して、相手のガルーラを腐らせていく展開が多い。そのまま実質2体1で1匹ずつ処理していくか、後続のマリルリが安全に腹太鼓を通して、ゲームセットまで持っていくことも多い。トリックルームや追い風などのS操作を用いてくる相手に対しても、身代わりメガゲンガーが相手のエースの降臨を妨害しながらターン稼ぎが出来、構築段階での対策としては十分だった。その他のパーティに対しても、この並びはそれなりに強いが、ガルーラ+マリルリのシンプルな戦略も取ることが出来るのでそちらの対策を甘えているパーティはさっくりと倒すことが出来た。
一度、ジュペッタドーブルの悪戯スキスワギミックに猫を打ちこむためにガルーラゲンガーを初手に同時選出したら、お見通しでメガストーン2つを確認されてすごく気まずかった(ちなみに頑張って勝った)