さめも

ポケモンのことについてかきます Twitter @sasisu_memo

【VGC2017】せやなオープンⅠ ベスト8(PT:カプ・レヒレ+カビゴン)

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戦績

せやなオープンⅠグロリア関西予選 ベスト8(予選7-0スイスドロー1/83位 決勝1-1 TOP8)

WCSレートシーズン2 最高1981

INC February 1812(26-3 残16戦)

ねくさす(@Nexus_0570)がグロリア2017本戦で3-2 3万円

 

解説はAMALGAMEに書いたのでそのうち公開されるかも?

⇒されたもののそのうち消えるっぽいので下に掲載

 

構築経緯

せやなオープンの開催1週間ほど前から、パーティ構築に取り掛かりました。以前からカプ・テテフ+ウインディガブリアス+カプ・コケコのようなグッドスタッフや、ポリゴンZで「トリックルーム」を起動するギミックパーティを考えていたものの、上手くまとまらず、代わりにそれらで対戦していて度々天敵となっていた、カプ・レヒレカビゴンの2体の組み合わせに今回は着目しました。

このパーティの1つ目のコンセプトとしては、耐久に大きく配分したカプ・レヒレカビゴンを倒せるポケモンがそれぞれ限られているため、この2体を守りながら「めいそう」「のろい」を効果的に積むことで、詰みの状態を目指すことです。相手としては処理が遅れるほど不利な盤面を強いられるために、またカプ・レヒレに関しては『こだわりメガネ』を所持している印象が強いポケモンなこともあってか、この2体はよくZ技や集中攻撃による処理を誘発できます。そこに「まもる」や「リサイクル」を合わせたり、相手のパーティにより刺さっている方を温存することで、相手のリソースを吐かせ、前述の状態を作ることを狙っていきます。

2つ目のコンセプトとしては、従来のカプ・レヒレ軸のパーティに見られた、先発のカプ・レヒレ+ウインディが削りを加え、後発の高速ポケモンが疲弊した相手を縛っていくという形です。このパーティでは、カプ・レヒレと相性の良いカミツルギに加えて、『デンキZ』を持ったカプ・コケコを採用しました。カプ・コケコはカプ・レヒレ軸のミラーマッチや、中速以下で固まった相手に対して優位を取ることができ、また厄介な存在であるテッカグヤに対して、ウインディかカプ・コケコのどちらかを残すようにすれば倒すことが可能なため、柔軟に戦うことができます。これによって、受け主体の1つ目のコンセプトとは違った攻撃的なプランも組み立てやすくなり、また消耗した相手に裏からカビゴンを繰り出してそのまま詰める、といった立ち回りも可能になりました。

これらのコンセプトの補完として、相手のすばやさ操作やカビゴン軸のミラーに「ちょうはつ」や「イカサマ」を使って対抗するコマとして、バルジーナが起用されています。

この6体が決まった段階で、電気の一貫が少し気になりましたが、そのために相手のカプ・コケコにZ技を打たれるタイミングを読みやすく、より「まもる」を持ったカプ・レヒレが活躍するタイミングが多かったようにも感じました。

余談ですが、レーティングで何戦か調整をするうちにこの構成に辿り着きましたが、大会終了後に昨年度のWCSTOP4のYoshi氏も近いコンセプトのパーティ(カプ・コケコ⇒ガブリアス)で海外の大会を勝ち上がっていたことを知り合いに教えてもらい、よりこの組み合わせに少し自信が持てました。

 

カプ・レヒレ177-*-148-124-177-106@たべのこし おだやか

ムーンフォース/だくりゅう/めいそう/まもる

「めいそう」型のカプ・レヒレは、とにかく倒れずに盤面にプレッシャーをかけ続けること、またこのパーティに置いては、カビゴンを状態異常から守るミストフィールドを何度も展開できることが必要と考えたため、C+1「ムーンフォース」で183-105ガブリアスを倒す最低ラインの火力を確保して、残りの配分をすべて耐久に回しています。これによってHPに配分したカプ・レヒレ(HD:177-150)を倒す特殊攻撃を確定で耐えることができます。カプ・レヒレを対策する際には、上記のHD:177-150が1つの指標になると考えており、実際に多くの攻撃を赤ゲージできっちり耐えて、相手の計算を狂わすことができたため、非常に活躍しました。

技は「めいそう」型のカプ・レヒレのテンプレートで、こういった構成で水技に「ねっとう」を採用するのは、命中率のリスクなどを加味しても弱いと考えています。

 

カビゴン252-154-114-*-139-40@フィラのみ ゆうかん

すてみタックル/10まんばりき/のろい/リサイクル

「リサイクル」を活かして持久戦を戦うカビゴンとしては、メインウエポンとなるノーマル技に「すてみタックル」を採用していることが珍しいかもしれません。「のろい」を積み切らずとも火力が出るのは勿論のこと、「フィラのみ」を発動させないように倒そうとしてくる相手に対して反動ダメージで自らHPを削ることによって、能動的に木の実を発動させる動きが強いと感じたため、「すてみタックル」を採用しました。余談ですが、この発想はQRレンタルチームでなつき度の仕様から「おんがえし」や「やつあたり」を使うことができず、「すてみタックル」を採用するといった話を耳にしたことから着想しました。

「10まんばりき」は必須の技ではないと考えていますが、このパーティでは、他のポケモンが苦手とするウツロイドギガイアス相手に刺さり、綺麗に打点の補完を取ることができたため、採用しています。

A+1「10まんばりき」でHB:166-100ウインディを倒すライン(≒A+1「すてみタックル」で191-110ポリゴン2がほぼ2発)の火力があれば十分と判断し、その残りを耐久に振り分けています。すばやさは「のろい」を1段階積んだ後に最遅ギガイアスの下を取ることが必要で、ミラーで先に動けると有利なために、その範囲内でできるだけ高く設定しました。

 

ウインディ191-167-102-*-101-130@こだわりハチマキ いじっぱり

フレアドライブ/しんそく/ワイルドボルト/インファイト

カプ・レヒレカビゴンの2体が共にカミツルギを苦手としているために、やはり『いかく』枠としてウインディが活躍します。受け主体のポケモンを多くパーティに採用していることから崩しの役割を担うため、フィールド要員を2体採用していることから「しんそく」で行動を拘るリスクが低いことなどから『こだわりハチマキ』型にしましたが、フィールドを抑えることができても、相手の構成次第ではカプ・テテフの前での行動保証が怪しいことや、「バークアウト」がカビゴンやカプ・レヒレの積み技と好相性なことを考えると、別の型でも良かったかもしれません。

配分に関しては、すばやさの兼ね合いが難しいですが、例えば相手のガブリアスが「じしん」を打ちながら横をテッカグヤに交代するターンに、突っ張って「フレアドライブ」を当てる動きをするために、A182ガブリアスの「じしん」(ダブルダメージ)耐えは必要だと考えています。

 

カプ・コケコ146-*-105-147-95-200@デンキZ おくびょう

10まんボルト/マジカルシャイン/どくどく/まもる

主に後発で繰り出すことで、『デンキZ』による強力な縛りを活かすフィニッシャーの役割をこなします。カプ・レヒレ軸同士でのサイクル勝負では、ウインディカミツルギが守ることができない構成からこちらが不利になるため、カプ・コケコでZ技を当てたい相手との対面をうまく作る必要があります。

10まんボルト」「マジカルシャイン」「まもる」は必要として、比較的自由な最後のスロットに、調整段階では特に入れたい技が思いつかず、Z技の威力を引き上げられる「かみなり」を入れていましたが、対戦をこなすうちに「どくどく」の採用を閃きました。高耐久ポケモンへの崩しである「どくどく」に強いのがカプ・レヒレ軸の優れた要素なのですが、自分側が打つ「どくどく」も基本的に相手に通らないという欠点があります。しかし、カプ・コケコは繰り出したターンにフィールドを塗り替えるために、ほとんどの対面で問題なく「どくどく」を通すことができます。フィールドを的確に押さえることによって、カビゴンミラーなどで一方的に毒状態をばらまいたり、『デンキZ』を消費した後のカプ・コケコでも、ポリゴン2などに崩しを仕掛けることができます。「リサイクル」で持久戦を仕掛けるカビゴンと毒の相性が非常によく、活躍しました。

 

カミツルギ135-233-151-*-51-177@こだわりスカーフ ようき

リーフブレード/スマートホーン/せいなるつるぎ/かわらわり

ウインディカプ・レヒレとの相性がよく、カプ系統をはじめとした多くの相手やカビゴンなどの弱点をつけることが魅力です。調整段階ではあまり出番がなく、この枠をガブリアス(『こだわりスカーフ』or『ジメンZ』)、カミツルギ(『きあいのタスキ』or『こだわりスカーフ』or『クサZ』)で迷った結果、行動保証を付けながら打ち分けのできる『きあいのタスキ』を採用したものの、これは大きな失敗で、大会中にこのカミツルギが有用に働く対戦は一度もなく、実際にTOP8のベテさんとの対戦では『こだわりスカーフ』ではなかったために受け身の選出を強いられて負けてしまいました。

その後のINCやレーティングで『こだわりスカーフ』で採用してみたところ、相手の『こだわりスカーフ』持ちの多くやカプ・コケコなどに先制できる点が段違いに動かしやすく、後発から相手を縛っていくカミツルギはこの型が一番だと再確認しました。

4つ目のスロットは「かわらわり」「ハサミギロチン」「はっぱカッター」のうち、正直どれを採用してもあまり変わりがないので、好みの問題かと思います。

 

バルジーナ217-*-125-*-127-132@ミストシード おだやか

イカサマ/ちょうはつ/おいかぜ/はねやすめ

バルジーナに関しては、相手のすばやさ操作に対して一方的に負けないため、というややネガティブな動機から採用しましたが、上記のコンセプトに沿った動きが可能な数少ない「おいかぜ」要因です。このポケモンも優れた耐久面と「はねやすめ」で強固な詰め筋になる展開も期待でき、カビゴンテッカグヤでの詰めを意識した相手に対して「ちょうはつ」と「イカサマ」でストッパーとなってくれるところが心強いです。

ミラー意識ですばやさを準速まで引き上げたバルジーナを採用する、といった話を耳にしたことがあったため、試しに準速で使ってみたところ、カプ・コケコやカプ・テテフから受けるダメージが不安になる展開もあったものの、最速テッカグヤは抜いておきたいことなどを考えて、そのままの配分を使用しました。

 

選出

カプ・レヒレ+ウインディ後発カビゴン+カプ・コケコを基本形に、相手のすばやさ操作、カビゴンの有無からバルジーナカミツルギの刺さり具合を主に判断して選出を入れ替えます。

 

終わりに

せやなオープンの対戦では、今考えているかぎりのベストな構成を持って行けていれば、少なくともTOP8の対戦は勝てていたのではないかと思うと残念でした(カミツルギが『こだわりスカーフ』ならばアローラサンドパン、『こだわりスカーフワルビアル共に楽に縛ることができた)。しかし、今の構成でも「ボルトチェンジ」でサイクルを回してくるカプ・コケコや『ひらいしん』のトゲデマルアローラガラガラを採用したカプ・レヒレ軸など苦手に感じる相手がいるのも事実です。技構成や補完するポケモンを入れ替えやすいパーティだと思うので、よりよい構成を考えていただけると幸いです。

 


せやなオープンの対戦(敬称略)

1Rしろねぎ(レヒレバルジウインコケコーカグヤガブクワガノンツルギ)勝ち

2Rころコロ(レヒレバルジウインツルギーウインテテフガブコケコ)勝ち

3Rビエラ(レヒレウインカビゴンバルジーライドテテフガブギャラ)勝ち

4Rひかり(レヒレウインバルジツルギープテラカグヤコケコガブ)勝ち

5Rやすまつ(レヒレウインカビゴンコケコーウインテテフコケコギガイアス)勝ち

6RDJ(レヒレウインコケコカビゴンーレヒレツルギウイントゲデマル)勝ち

7Rもりやま(パー×2ーグー×2)勝ち

TOP16サンだずん(レヒレウインバルジコケコーミミグロスツルギガラガラ)勝ち

TOP8ベテ(レヒレバルジウインツルギーキュウコンサンドパンワルビルカリオ)負け